かいだこの読書記録

ラノベから洋書まで

曲解禁に期待――エンジェル・フェスタ!(MF文庫J)

二年参りで近所の神社には行ってきたんだけど、昨日の夕方、ウズウズしたので神田明神まで足を伸ばした。電車の中で読んだのが、これ。

 

公式サイト(http://angelfesta.bunkoj.com/index.html)によれば、「ライトノベルから始まるストーリー主導型アイドルプロジェクト」だそうで。クリスマスに発売とかなんの嫌がらせだよ、と思いつつも、ラブライブ!が好きな者として購入してしまっていた。

 

ぱーっと読んで思ったこととしては、主人公の設定が少しぶっ飛びすぎ。

自衛官で現傭兵の父親に連れられて、小学校を中退し世界の紛争地帯を渡り歩いていたのを、父親の戦死をきっかけに帰国し、聖歌台学園の警備員に応募したはずがなぜかアイドルのコーチにされた、と。その経験を生かしてストーカー懲らしめたり情報操作がんばったりしてた。その他の設定は、悪くないと思った。いわゆる「スクールアイドル」「学園アイドル」が世を席巻して、逆にCDを出すようなアイドルが下火になって、「アイドル」といえば「学園アイドル」を指すようになった時代。うん、そういうIFはいいと思う。

絵と名前がイマイチ一致してないんだけど、それは「FEALs」のメンバーのうち、まだ3人しか本格的に登場してないから。チラチラ出てはいるみたいなんだけどね。これだけ丁寧に書くなら、2巻・3巻同時刊行とまでは言わないけど、連続刊行(リゼロみたいに)した方が良かったんじゃないかなあ。2月25日に2巻発売らしいから、一応隔月ではある。

 

根本的な問題としては、「文章」という媒体と「歌」「アイドル」という素材の相性の悪さ。こればかりは仕方ない。その点、似た題材の「コズミックアライブ」(オーバーラップ文庫)はがんばっていたと思う。

 ブログ(http://angelfesta.bunkoj.com/blog/)、全然読んでないんだけど、これも作品・プロジェクトのひとつなんだろうなあ、と。今後の展開に注目。まずは一曲解禁してほしい。