かいだこの読書記録

ラノベから洋書まで

将来を、考える。――君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?(マガジンハウス)

図書館の「将来開発コーナー」とかいう意識高そうなコーナーに並んでいた本を、なんとはなしに手に取った。

君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

 

いわゆる「留学本」になるのかなあ? 若者よ、海外へ行け! みたいな内容。

この手の本にしては、少し古い気がするけど、まあ気にしない。アベノミクスによる影響とかについては、自分で考えるかこの著者のもっと新しい本を読めばいいのでしょう。きっと。

 

一番インパクトがあったのは、この一節。

「最大のリスクはリスクを取らないこと」

近いところで、こんなことも言っていた。

「目先の1年や2年なんて20年、30年の単位で考えると誤差の範囲だ。」

このあたり、正直気付いていなかった。友人関係的な面でいえば、特に僕の置かれている環境だと後者は一概に言えないかもしれないけど。

問題は、前者。これまでの自分の行動を振り返ってみると、確かにあまりにもリスクを取らな過ぎかな、と思う。「失敗」をあまり経験していない、と言い換えてもいい。

いつも決断を先延ばし先延ばしにしてきた僕だけど、幸い(と言っていいかわからないけれど)、来年度には将来の生活まで織り込んで、色々と決めなきゃいけない。

まあ、これでいきなり学校中退して起業したりはしないけど、ね。

そんなことを考えさせられる、きっかけにはなった。

 

また、「英語力」の重要性についてもだいぶ強調されていたと思う。

僕は学校の中では上位層にいる自信はあるけれど、やっぱりまだまだだな、と思っているので何とかしたいと考えている。

 

全体的な感想としてもう一つ挙げたいのは、日本をageすぎていないこと。

日本の恵まれている点はしっかり伝えつつ、昨今のテレビ番組のように「日本sugeee」に終始していない点は良いと思う。

 

何十年後かにこのブログをふと見返した自分が、あの頃はそんなことで悩んでいたのかって笑い飛ばせるくらい、幸せで、面白い人生を送りたいと思った。思わされた。

そのためには、今、そしてこれからずっと「努力」が必要なんだな、って。そう思った。

ともかく、「将来を真剣に考える」きっかけになりそうなこの本。

何十年後かに、死ぬほど感謝することになるかもしれない。